遺品整理では清掃も必要?ハウスクリーニングと特殊清掃について
遺品整理をするにあたって、室内の清掃が必要になるというのはよくあることです。そんな時は専門的な清掃技術がいるため素人では少し難しく、業者によるハウスクリーニングや特殊清掃をお願いするようになります。
プロによる清掃とはいったいどんな内容なのか、その情報と費用の相場について調べてみました。
ハウスクリーニングは一般の人ではなかなか手が出せない部分を綺麗にしたり、散らかった部屋を整頓するための清掃業です。遺品整理の一環として行われる清掃ではキッチン、トイレ、浴室なども含めて部屋全体を掃除します。
また賃貸物件になるとエアコンが備え付けられている住居も近年増えています。専門知識を持った人でないとできないエアコン清掃も、ハウスクリーニングの業者の手によって出来ることがあります。
一方、特殊清掃は自殺や事故、火災の現場やゴミ屋敷、孤独死で状況が厳しいなど、文字通り特殊な状況下で汚損した物件を清掃します。現代は非婚化や核家族化で独居のお年寄りが増える中、孤独死の増加もそれに伴って社会問題となっています。
孤立死ではたいてい死後数日以上、長いと数か月経過して発見されることが非常に多いです。遺体から染み出た体液などは強烈な悪臭を放ち、室内にこびりついてしまうケースがほとんどです。
また悪臭だけでなく、遺体から出る体液は害虫を寄せ付ける原因になり、さらに放置期間が長引くと床下まで染み込んでしまうこともあります。そうなると一般の人の手で清掃を行うのは非常に困難です。
特殊清掃業者ではそれに対応するための専用の消臭剤や消毒剤を持っており、難易度の高い清掃への技術があります。
特殊清掃の料金は作業によって設定されています。最安価格帯の目安は床上清掃で30,000円から、消臭剤の散布が10,000円以上、人件費が1人当たり20,000円からが平均的です。
なおオゾン脱臭などの作業では1日30,000円からとなり、汚損したフローリングや畳の取り換えになるとさらなる料金がかかってきます。効果の高い技術を使うと金額が高くなりますので、見積もりを取ったときに、どの程度まで原状回復が必要なのかをよく話し合いましょう。
遺品整理とセットでついてくる室内清掃、ハウスクリーニングか特殊清掃かは内部の状況で違ってきます。
より原状回復が求められる場合は、特殊清掃の持つ専門性の高い技術が必要になります。料金体系が会社ごとに異なるため、複数の会社から見積もりをとって比べてみましょう。