遺品整理に罪悪感を持ってしまった場合の心構えについて
家族が急死し悲しみに暮れる場合でも、遺品整理をしなければなりません。しかし故人の部屋に入り込んで物を動かし、大切にしていた道具を処分することに罪悪感を持つ遺族は多いです。
遺品整理の必要性とその心構えについて、あらゆる事例を元に検証していきましょう。
遺品整理の作業を行っていく中で、故人が大事にしていた物を捨てることは大きな罪悪感にかられる、そう思う遺族は少なくないようです。確かに、生きている人に対してそれをするのは相手に対して大変失礼であり、信用を無くします。
しかしだからといって、誰も住んでいない部屋をそのままにしておくわけにもいかないでしょう。物を放置しておけば埃やカビで部屋が汚損され、最悪の場合なゴミ屋敷のようになっていきます。
そうなるともはや自分たちの問題だけではなくなり、近隣住民にたいしても大いに迷惑をかけてしまうかもしれません。
遺品整理は大量の残存物を仕分けし分類する作業で、肉体的にも精神的にも消耗します。そしてそんな作業を、故人が死んだ悲しみの中で行わなければなりません。
実際に、家族の死後最も困った、大変だったものが遺品整理だという調査結果もあるくらいです。しかし、遺品は故人が生きてきた証、それに向き合うことは故人とふれあえる最後の時間であると捉えられます。
一般的なものの片づけに断捨離の場合でもよく聞きますが、本当に必要なものを見極めることで、自分自身を見つめ直すといいます。遺品整理もまさに、よく似ている面があります。
大切な家族が残したものだからこそ、最後まで責任をもって見届けることは、故人にとっては最高の供養にもなりますね。
それでもつらい場合は、業者に依頼することも検討しましょう。自分たちで遺品整理をするのは費用が浮く点では大きいですが、その代償として時間と体力を消費します。
精神的につらい状態で、無理をしてきつい作業をするのは、もちろん何のメリットもありません。専門のプロは作業をスムーズに終わらせるだけでなく、供養の仕方についてアドバイスしたり、遺族の気持ちに寄り添ってくれます。
家族が守ってきた大事な遺品を勝手に処分している、そのように錯覚する親族は少なくありません。しかし遺品整理は衛生面や近隣への配慮にも必要なことで、何よりも故人に対して最善の供養と考えることができます。
気持ちがつらい場合は業者の力を借りてなるべく時間を短く、効率的に行い、無理のないようにしましょう。