遺品整理によって親族とのトラブルに発展するケースとは

遺品整理によって親族とのトラブルに発展するケースとは

 

身内が突然亡くなって慌てて親族同士が集まり、遺品整理をするというケースが年々増えています。しかし同時に、遺品にまつわる親戚間でのトラブルも後を絶たず、裁判になっている事例も多々あります。

 

 

自分の死によって誰かが争うなんて、故人としてはいたたまれない思いでしょう、そんなトラブル回避のヒントを集めてみました。

 

 

遺品整理にまつわる親族トラブルで最も多いのが金銭関係です。残された財産を仕分けしていく中で、思わぬ資産価値のあるものを見つけたり、反対に多額の負債を抱えていた事実に驚くことがあります。

 

 

そんなときに誰かが得をしている、自分が損をしているなど不要な損得勘定が生まれるのが問題の発端となります。故人が残したものは、遺言書など生前に本人が決めた証拠がない限りは残された同士で話し合う以外にありません。

 

 

また思わぬところから資産価値のあるものが発見されても、それで儲けるという考えは少し置いておきましょう。遺品整理の目的は残されたものを整理し片付ける、そして必要に応じて分け合い故人を供養する、そのような考えです。

 

 

また金銭の問題はなくとも、勝手に先走って始めるのは絶対にやってはなりません。その理由は、遺品整理とは通常の大掃除や断捨離などとは性質が全く異なるからです。

 

遺品整理によって親族とのトラブルに発展するケースとは

 

遺品整理には、第三者の残した大切な財産や物品を、残された側が責任をもって処分、管理するという大きな意味合いを持っています。ただし、賃貸物件などで大家から督促され、急がなければならない場合もあります。

 

 

そんな時こそ協力しあい、不要なトラブルに神経を使いたくありません。身内が亡くなった後は誰もがピリピリしていますが、そこをうまく助け合ってできるだけ無事に事を運びたいものですね。

 

 

遺品整理の他にも、親族の死後は法要や届け出などやらなければならないことが多く、また悲しみで傷が癒えない中なので大変消耗します。そんなときこそ無理をして無用な争いごとは起こしたくありません。

 

 

住居のかたずけや物の仕分けや処分など、事務的にできる部分を業者に依頼するだけでも違います。中には余計な費用をかけたくないという考えもあります。

 

 

確かにお金の問題は大切ですが、それ以上に整理する側の体や心、貴重な時間を考えず無理に節約することばかりがいいとは言えません。

 

 

突然やってくる遺品整理の現実にたいして、むしろ慌てる方が普通です。大切な故人の財産だからこそ、みんなで分かち合い、亡くなった人を思うのが供養になります。