老人ホームでの遺品整理について・どんな作業が必要なの?

老人ホームでの遺品整理について・どんな作業が必要なの?

 

日本は今例を見ないほど長寿化し、同時に急速な高齢化社会にも直面し、老人ホームなどの福祉施設で亡くなるという例も相次いでいます。

 

 

老人ホームももちろん、故人の立派な住居なので、遺品整理は必ずしなければなりません。福祉施設での遺品整理が自宅の場合と異なる点とは何か、そしてどんな作業が必要なのかをリサーチしてきました。

 

 

介護福祉施設での遺品整理の特徴は、残存物が少ない、他の利用者に気を遣う、そして次の入所者のことを考えるという点です。施設への入居が決まると、家族とともに持ち物を用意します。

 

 

通常の広さは1Kくらいのところがほとんどなので、大きな家財道具を持ち込むのは困難です。そのため、入所しても肌身離さず持っていたいもの、つまり思い入れの深いものが多くなります。

 

 

遺品整理時、業者はこの点を非常に重視します。大切に最期まで傍にあったものだからこそ、より丁重に扱う必要があるからです。

 

 

なお福祉施設に残された物品類は金銭的価値の有無にかかわらず、すべてゴミとして処分されます。その点でも遺品整理の必要性が強いのが分かりますね。

 

老人ホームでの遺品整理について・どんな作業が必要なの?

 

さらに、作業をするにあたっては、他の部屋の入居者に対して気遣いが必要になります。その理由は、施設の入所者の多くは介護度合いが進み、体力も相当弱っているからです。

 

 

いつもと違う状況にも神経質になったり、ちょっとした菌でも感染症のリスクがあるなど、高齢者には十分な配慮がいります。作業の時は埃をなるべくたてない、大きな音が出ないように心がけましょう。

 

 

そのためには家具に埃防止のジャバラをかぶせる、音の少ない静音代車を使うなど、運搬の道具も工夫します。

 

 

そして老人ホームは賃貸物件と同様、空きが出たら次に入る入居者を募集します。そのため極力原状回復する必要があります。室内はそれほど広くはありませんが周囲に気を遣いながらの作業になるため、通常の作業よりも時間がかかります。

 

 

ここでも、長年のノウハウを持っている業者に依頼するととてもスムーズにいきます。一般の人とは違い、業者はあらゆるケースでの作業実績を積んでいるため、安心して任せられます。

 

 

自宅に比較すると物が少なく、作業面積も小さいため費用の面でも比較的抑えやすいです。

 

 

福祉施設に入居した場合でも遺品整理を行う必要性はありました。その理由は後に入る入居者がいること、そして残存物が一律焼却処分される決まりになっているからです。大切にしてきた遺品を丁寧に供養するためにも、きちんとした方法で遺品整理しましょう。