遺品整理はいつやるべき?適切なタイミングについて
離れて暮らしていた親族が突然亡くなり、遺品整理をするように通知がきました。しかしいつ始めたらいいのか、適切なタイミングが分かりません。遺品整理をするのに適した時期について、ケースごとに紹介していきましょう。
遺品整理を始める時期については、法律などで明確に定められていませんが、一般的な区切りとしてよく聞かれるのが法要を行った後といわれます。
四十九日や百日法要、一周忌などの儀式があると親族が集まるため、今後のことについて話し合うという機会を持てます。
他には死亡した後の諸手続きが済んでからというのも聞きます。家族が亡くなった後は葬儀や役所への届け出、保険金の請求などやることが多いです。忙しいスケジュールをこなす中で日数が経ち、気持ちの上でも整理がつきやすい時期でもあります。
しかしまれに遺品整理を早急に行う必要が生じる例もあります。その一つが賃貸物件の住宅に住んでいた場合です。その理由は空き室に新たな入居者を募集するため、故人の死後、物件をできるだけ元の状態にして引き渡さなければならないからです。
死後の状況によって清掃が困難になる、死臭や害虫などの苦情が来たりすれば、大家側としては一刻も早く問題を解決したいところです。また、家賃の締め日を過ぎると、超過分を支払う義務が出てきます。
そのため、早く終わらせてしまいたいという人もいますが、勝手に始めることだけは避けましょう。なぜなら、遺品整理をめぐる親族間のトラブルの素になるだけでなく、税法上故人の財産を相続したこととみなされるという理由からです。
作業をしていく中で資産価値の高いものを見つける時もあれば、反対に借金など負の財産が発見されるという事例もあります。金銭が関わってくると、人間はどうしても揉めてしまいます。
また、もし借金が見つかった場合は確認せずに行った結果、負債も相続してしまうという事態は避けたいものです。
そんなときは無理をせず、業者の力を借りる手段もあります。費用はかかりますが、神経を遣う遺品整理を効率的に行えるのはメリットともいえます。
遺品整理には法的に定められた開始期間というものはありませんが、時として早急な対応を迫られます。最適なタイミングというのは、置かれた状況によって各家庭で異なります。
しかし共通して言えることは親族間での話し合いが欠かせないという点、故人の大切な遺品を丁重に処理することこそ最良の供養になりますね。