遺品整理でうっかり捨ててしまう事もある?貴重品に注意しよう
遺品整理は故人の残した物の仕分けと分別、処分が基本的な流れですがその中に貴重品が紛れているときがあります。
そんな大切なものをうっかり捨ててしまっては、後から大変なことになってしまいます。遺品整理で貴重品を捨てないようにするには、どんなところに気を付けたらいいのでしょうか。
遺品整理は大量の物との戦いになります。残存物の1つずつを丁寧に見て確認しながら処理の方法を話し合って決めるので、心身ともにかなり消耗します。そんな時、その疲れからうっかり貴重品を捨ててしまい、取り返しがつかなくなったという話も聞きます。
遺品整理の中で見かけやすい貴重品には預金通帳や実印、不動産関連の書類や年金手帳など、汚れたり燃えやすい紙類が多く含まれています。誤ってゴミ袋の中に紛れても気づきにくいです。
そのような書類に気づいたらすぐに分類し、ダンボールなどにまとめて保管し、捨てられるリスクがないようにしましょう。
また業者の選定にも注意しましょう。遺品の中には書類だけではなく貴金属や骨とう品といった、形のある貴重品を持っているものです。悪徳会社の中には、そのような貴重品類を売却して利益を得ようとたくらんでいる業者もあります。
普通のまともな業者であれば貴重品が出てきたら必ず依頼者に報告するのを義務付けられています。なぜならものによっては財産として扱われ、相続税の対象にもなりうるからです。
相続の申告をしないのは脱税にもなり、最悪のケースでは遺族が訴えられてしまうということもありえます。業者を選ぶ前には必ず複数社から見積もりを取り、費用だけでなく対応や実績といった面でも比較検討しましょう。
そして遺品整理する側としては、ぜひ終活について意識を持ちましょう。遺品整理は作業の量も多く、また故人の死への悲しみが消えない中でやります。時には金銭がらみの話し合いをしたり、複雑な手続きをしたり、親族同士でもめる原因にもなり大変神経を使います。
それを予防するためにも生前整理で財産目録だけでも準備しておきましょう。誰にでも必ず訪れるお迎えの日、その後に残された家族が遺品整理で困らないように、できることをやれるうちに整理してみましょう。
遺品整理の貴重品の紛失はあってはならないことです。作業による疲れや業者の悪意だったり理由は様々ですが、貴重品類は分かりやすく1か所にまとめ、簡単に持ち出されないよう管理します。そして一人一人が生前整理への意識を持つ、これも大切な家族のためです。