不要になった家の遺品整理・解体作業にはどれくらい費用がかかる?

不要になった家の遺品整理・解体作業にはどれくらい費用がかかる?

 

住人が亡くなって誰も住まなくなった実家は、必要に応じて解体するケースがあります。しかしここでも気になるのが費用の問題ですね。実家の解体と遺品整理を行った場合の費用は、どれくらいかかるのでしょうか。

 

 

実家で1人暮らしをしていた親が亡くなったが遠方でもう住めない、または今後も居住者の見込みがない、そんな時解体の決断を迫られるケースがあります。その理由は築年数が経過していることが多く、建物の資産価値がなくなっているからです。

 

 

そうなると売却は難しくなりますが、そのまま残しておいても所得税の課税対象から外れません。ゆえに結果的に誰も使っていないものに高額な出費をするはめになります。

 

 

さらに放置空き家があるのは地域の安全面でも問題があるため、近隣住民への配慮もしなければなりません。

 

 

一戸建て住宅の解体費用は建物本体の解体以外に運搬、処分、土地の整備の坪単価25,000円と決まっています。それに足場や養生シート代、重機の運搬、搬入出の費用がプラスされます。

 

不要になった家の遺品整理・解体作業にはどれくらい費用がかかる?

 

これを木造二階建て30坪の一軒家の場合に当てはめると、約920,000円ほどが相場となります。その他には井戸や浄化槽、コンクリート塀の工事が必要であればそのための費用も別途必要です。

 

 

また解体の前には残存物を全て撤去しなければならず、別途遺品整理のための費用も加算されます。上記にある木造二階建て30坪の一戸建てを例にとると4LDK以上に相当し、作業人数は最低でも4人以上確保するので、最安で220,000円以上になります。

 

 

この相場は間取りと作業人数を基に割り出されていますが、残存物の量が多ければ人手が追加になり、費用も比例します。その他にもエアコンや車を撤去するためのオプションサービスが後から発生することもあります。

 

 

遺品整理は遺族だけで行えば、費用をかなり抑えることもできます。その場合は事前に十分な準備と人手、ある程度の時間の確保が必要なので、念入りに情報を集めていく必要があります。

 

 

業者の中にはセット料金を組んでいるプランを持つ会社もあります。3社くらいの会社から見積もりをとり、相場と比較しながら検討しましょう。

 

 

古くなり誰も住まなくなった実家を解体するにも、遺品整理は必ずついてきます。その場合、二重の費用が発生し、大変大きな出費となってしまいます。節約できるところと業者を頼むところを分け、出来るだけ早いうちから準備と情報収集をしていきましょう。