遺品整理で出た不要な物の処分の方法と注意したいポイント
遺品整理の作業を進めていくと、思った以上にたくさんの不用品が出て驚くことがあります。
しかし、一見ゴミのようでも独断で処分すると、後に親族間のトラブルに発展しやすいので細心の注意を払わなければなりません。不用品の処分方法について調べた情報を、まとめてみました。
遺品整理の初めの段階で行うのが、大量に残された物品の仕分け作業です。それらを分別する基準としては、財産として必要なもの、形見として受け継ぐもの、リサイクルに出せるもの、処分するものと4つに分類できます。
この中で大半を占める処分品については、さらに慎重に仕分けが必要になります。なぜなら自分にとってゴミのように見えても、他の親族からすれば形見の品になるかもしれないからです。
そのためにも家族同士の話合いは不可欠、独断で処分すると後でトラブルの火種になりかねません。本人に直接意思確認ができないがゆえに、残された人間でのコミュニケーションを密に図ることがいっそう大切になります。
処分するものが改めて決まったら、今度はその処分品の分別をしていきます。可燃ごみ、不燃ごみ、大型ごみなど、遺品整理の作業を進めるにつれて、思いの他大量のごみが出ます。
故人が住んでいた自治体には独自のゴミ出しルールがあります。事前にそのスケジュールを把握し、収集日や出し方などを予め情報を得ておくと効率的です。
またその際には大量にゴミが出てしまうので、余裕があれば周辺の住民や自治会長などに一言伝えておくと印象が良いはずです。
遺品整理は大量の物を仕分け、選別、処分するという大掛かりな作業になります。親族だけで行うのは費用がかからず、自分たちだけでマイペースに進められるメリットもあります。
しかしデメリットとしては時間がかかる、労力がいるという点です。家族の死後は葬儀や法要、役所への届け出や生命保険金の請求など、やることが意外とたくさんあります。
そんな忙しい生活の中、限られた時間を遺品整理のためだけに費やすのは現実的ではありません。プロの業者に依頼すると最も大掛かりな作業が短縮できるので、気持ちのうえでも幾分余裕が持てます。
費用がかかるのはデメリットですが、相場を知り必要な部分を見極めれば結果的には時間の大幅な節約が期待できます。
故人が生きた証である残された遺品の数々を丁寧かつ適正に処理するのは、最大の敬意でもあり供養にもなります。残された家族でできる精一杯の恩返しをできるだけ滞りなく行っていきたいものです。