安心して遺品整理を任せられる人が持っている遺品整理士の資格とは
核家族化、非婚化の進む現代日本において、今最も注目を集めている仕事の1つが遺品整理業です。実際に、家族が亡くなり遺品整理業者にお世話になったことがあるという人もすでにいるでしょう。
そんな遺品整理士になるには専門の資格が必要ですが、取得方法やその後についての情報を集めてきました。
遺品整理業を始めるにあたっては、遺品整理士資格を必ず取得しなければなりません。資格を取るためには遺品整理士認定協会という団体に電話、またはWebから養成講座を申し込みます。
手続き完了後にテキスト、資料集、問題集、DVDが郵送され講座を始められます。全講座を受講した後、問題集を基に課題レポートを提出し、合否が判定されると諸手続きを終え認定証書を受け取ります。
申し込みからかかる日数の目安は約2カ月ほど、合格率は65%程度と言われています。さらに年齢、性別、学歴を問わず受講でき、通信講座なので自宅にいながら空いた時間に手軽に勉強できるのも便利です。
気になる費用に関しては、受講料25,000円と諸手続費用を含む2年間有効の会費が5,000円、合わせて30,000円になります。受講者の中には、家族の遺品整理を実際に経験したのがきっかけという中学生や、自分自身の生前整理を考えたという80代の人もいます。
めでたく資格を手にしたらお仕事を始められます。専業として開業するのももちろんですが、リサイクル業や運送業などと併行しながら副業として行っている人も少なくありません。
またこの資格を取ることで得られるものは職業だけではなく、遺品を扱うための心構えや不用品の廃棄やリサイクルに感する知識なども増えます。仕事のためではなく、生きている間に必要な知識、そして自身の死にたいして向き合うためなど、目的も様々です。
今70代以上の人たちの間では、自身の終活について関心がある人が大変多く、これからもその傾向は続いていくでしょう。そんな中、遺品だけでなく生前整理についてのアドバイスをするなど、信頼を得ることもできます。
ますます加速する少子高齢化社会で、自分自身にもいずれ必ず訪れる時に対して、生前整理や遺品への知識があるのは大きな強みにもなりますね。
以前よりもずっと身近で現実的な問題となった遺品整理、時代の流れとともにますます取得者が増えているようです。受講料も比較的手ごろで合格率も高く誰でも受講できる敷居の低さ、それだけでなく生きていくための知識もつけられます。